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切花を長持ちさせる方法

ポイントは以下のとおりです。

  1. 切り口から細菌の進入を防ぐ
  2. 水を吸い上げやすくする
  3. 過度の水の吸収により成長=枯れるのを防ぐ
  4. 栄養を与える
  5. その他

切り口から細菌の進入を防ぐ

花瓶洗浄
花瓶の中には細菌がいっぱい。
これを取り除くために中性洗剤できれいに洗います。
できれば漂白剤で殺菌します。
また、植物を生けたあとで台所用除菌用洗剤を一滴たらします。
ガーベラではこの方法をとると茎を痛めますのでやらないように!
水の交換
水を毎日交換します。
花瓶内で増殖した細菌を捨てるためです。
特に夏場は頻繁に交換しましょう。
ガーベラでは特に重要です。
茎の切り戻し
毎日、茎を少しづつ切り戻します。
切り口についた雑菌を除去するためです。
日当たりのいい場所、気温の高い場所を避ける
気温が高いと雑菌が増殖しやすいためです。
夏場は花瓶の中に氷を入れる
水温を低くし、雑菌の繁殖を防ぐためです。
花瓶の中に10円玉を入れる
10円玉の銅が、雑菌の繁殖を防ぐためらしいです。
切り口を焼く
塗れた紙で包み、根元2,3cmほどだけを火で炙って炭化させます。
細菌が切り口から入りにくくなります。
バラ、マーガレット、アスター、ポピー、シャクヤク、カスミソウなどに 有効な方法です。
茎が細い花に有効だそうです。
 

水を吸い上げやすくする

水切り
よくいわれるやり方なのでご存知でしょう。
水中に切り口を入れ、なるべく切れ味のいいはさみで少しだけ切ります。
切った後しばらく水につけておいてから出し、花瓶にいけます。
水中で切ることで、切り口に空気が侵入するのを防ぎ、水と接する面積を増やします。
植物全般に使えます。
水折り
水切りの応用編です。
水中で茎を手でひねって折ります。
断面積が大きくなるので水を吸い上げやすくなるそうです。
茎の繊維が強いキク科の花やトルコキキョウ、リンドウ、アジサイに使える手です。
ななめ切り
これもよくいわれる方法です。
水切りと併用します。
ななめに切った方が断面積が大きくなるので水を吸い上げやすくなるそうです。
根元割り
枝の場合には、根元に十字に切り込みを入れることで断面積を広げます。
特に細い枝の場合に有効です。
堅い木の場合にはたたいて根元をつぶします。
アジサイ、スイートピーやストックも根元をつぶすといいそうです。
十時切り込み
これも枝の場合に有効です。
アジサイなどに向いた方法らしいです。
深水
花がつからない程度の深さの水に3時間から一晩つけておきます。
しおれてきた花を再生できる効果もあります。
バラ、ヒマワリ、シャクヤク、ボタンなどに有効とされます。
花屋で売っている花はすでにほとんどこれをしているそうです。
湯あげ
花に湯気があたらないように切り口以外を紙などで覆い、 80℃ほどのお湯に浸します。
浸す時間は一説では5から10秒だそうですが、30秒〜1分という人もいます。
そのあとすぐに深水につけ、さらにお湯で変色した部分は水切りします。
シャクヤク、キク、ガーベラ、マーガレット、コスモス、ダリア、ユリ、ストック、アザミ、カスミソウ、キンギョソウ、カーネーション、ナデシコなどに有効とされます。
 

過度の水の吸収により成長=枯れるのを防ぐ

浅水
花瓶の水をほんの少し。
2,3cmくらいの深さにします。
球根類、ガーベラなどに有効とされます。
ガーベラの場合は理由は別で、茎が柔らかく腐りやすいので 水につかる部分を少なくします。
 

栄養を与える

砂糖
2リットルの水に対して小さじ1杯程度の砂糖を加えます。(もっと少量でもいいかもしれません)
ただし雑菌も増えるので一概にいいとはいえないようです。
雑菌の繁殖を抑えるために漂白剤をたらすなどの方法と併用した方がいいでしょう。
カスミソウなど多数の小花をつける切花に有効だそうです。
 

その他

枯れた花がらを取り除く
残しておくと花は種を作ろうとするので花がエネルギーを浪費するためです。
また、老化させるためのエチレンガスを発するからです。
水仙もエチレンガスを発するらしいので、他の花と一緒に生けるのはやめましょう。
花は夕方に切りましょう
花が一番栄養分を吸収しているのは夕方。
この時に切った切花は栄養を蓄えているので長持ちするそうです。
アルコール
切り口にアルコールをつけます。
ガーベラ、アジサイ、サルビア、バラ、水仙、リンドウなどに有効だそうです。
エアコンのあたらない場所
エアコンの風は乾燥しているので、植物を弱らせるためです。
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